
あの日の気持ちを残すことで、今しんどい思いをしている誰かの心が、少しでも軽くなったら嬉しい。
そう思い、当時のことを綴ってみます。
【妊娠29週】
健診は週に1回になっていました。
「今日はエコーで顔を見せてくれるかな」
そんなことを考えながら、楽しみに病院へ向かいました。
仕事の都合でなかなか健診に来られなかった夫も、この日は初めて一緒にエコーを見ることができました。
お腹の赤ちゃんは、ニコッと笑っているように見えました。
チビねぇにそっくりで、とても嬉しかったのを覚えています。
けれど、そのあとの経膣エコーで、状況が変わりました。
先生から、
「お腹、張っていませんか?」
と聞かれました。
子宮頸管の長さは2.8cm。
測定の誤差も考えられるとのことでしたが、何度測っても短いままでした。
切迫早産と診断され、入院の一歩手前。
自宅安静を指示され、翌日から急遽、産休に入ることになりました。
職場の人たちに直接挨拶をすることもできないまま、仕事を休むことになってしまった。
急なことで周囲に負担をかけてしまう申し訳なさがありました。
振り返ると、数週間前からお腹は確かに張っていました。
立ったり、しゃがんだり、中腰になったり。
看護師として働いていると、日常的に繰り返す動作です。
忙しい日は、ほとんど座れないことも珍しくありません。
お腹が張ることはあっても、少しすると治まる。
だから、大丈夫だと思っていました。
気にしていなかったというより、気にしている余裕がなかったのだと思います。
「あぁ、どうしてもっと早く病院に来なかったんだろう」
先生の話を聞いたとき、最初にそう思いました。
けれど、どれだけ考えても過去は変えられません。
あのとき休んでいれば。
もっと早く相談していれば。
仕事の仕方を変えていれば。
考え始めると、後悔は尽きませんでした。
自分のことだから、自分が一番よく分かっています。
それでも、考えれば考えるほど涙が止まらなくなり、不安と責任に押しつぶされそうになりました。
だから私は、
「仕方がなかった」
と自分に言い聞かせるしかありませんでした。
働かなければならなかった。
チビねぇのお世話も、保育園の送り迎えもあった。
特別なことをしていたわけではなく、毎日やらなければならないことを、ただ続けていただけでした。
「自分が悪かった」と考え続けたら、気持ちがもたなかった。
そう思わないと、やっていけませんでした。
気持ちが落ち込むと、それに合わせるようにお腹が張りました。
気持ちと体は、思っていた以上につながっているんだなと感じました。
だからこそ、できるだけ考えないようにして、心を静かに保つしかありませんでした。
この日から、私の自宅安静生活が始まりました。
夫や母、義母をはじめ、周りの人たちにたくさん助けてもらう生活。
そして何より、チビねぇに我慢をさせてしまう生活の始まりでした。
「ごめんね。今はママ、できないんだ」
これから何度、この言葉を伝えることになるんだろう。
一緒に遊びたいのに、遊んであげられない。
抱っこしてあげたいのに、できない。
チビねぇ、ごめんね。
本当にごめんね。
それでも、チビねぇはいつもと変わらない笑顔で、
「ママ〜!」
と私のところへ来てくれました。
その笑顔に、何度も救われました。
ありがとう。
大好きだよ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
次のこの記事ものぞいてみてください。
【妊娠33週】切迫早産で入院。チビねぇに会えない時間に思ったこと妊娠29週で切迫早産と診断され、自宅安静を続けていた私。そのときのことは、こちらの記事に残しています。▶︎【妊娠29週】突然始まった自宅安静。「ごめんね」ばかりが浮かんだ日そして、妊娠33週の定期健診の日。その日もきっと、いつもと同じように…



コメント